キミに想いが届くまで。
手紙を何度も読み返し、息が詰まる。
奏汰くんは、この手紙の内容をちゃんと果たしてくれたね。
『梅田が好きだ』
数時間前のことを思い返し、心がじわっと温まる。
やっぱり、私だね。
今度は私が応えなきゃいけない。
チャンスならあったのに、私は2度もそのチャンスを棒に振ってしまった。
だから、奏汰くんが目を覚ましたら。
私から伝えるよ。
もう学んだから。
思ったことはその場で伝えなくてはいけない。
明日なんて、悠長に待っていたら伝えられないって。
私はもう後悔したくない。
また私と出会ってくれたから。
受け身だけじゃ嫌だから。
今度こそ、私も好きだって。