キミに想いが届くまで。
キミに伝えたい
涙を拭って奏汰くんを見つめる。
手紙は大切に封筒にしまって、カバンに戻した。
どれくらい時間が経ったか分からない。
けど、そこまで時間は経っていないと思う。
特別何かをするわけでもなく、奏汰くんを見つめる。
こんなにじっくり奏汰くんを見ることはない。
いつもなら恥ずかしくて見れないけど、目を閉じていたらいくらでも見つめられる。
伸びた髪の毛に長いまつ毛。
綺麗な肌に、少しだけあいてる口。
目を閉じてても分かる整った顔。
中学の時はかわいい系だったけど、今はすごくかっこよくなった。
私はどんな奏汰くんでも、奏汰くんだからこんなに心が反応するんだ。