キミに想いが届くまで。
後ろから先生と順平くんの声が聞こえたけど、いてもたってもいられなかった。
荷物も置きっぱなしで教室を飛び出し、廊下を走って校舎を出た。
そのまま病院に向かう。
スマホは握りしめたまま。
《会いたい》
たった一言。
それだけが私を大胆な行動に走らせる。
理性なんて働かず、私の行動を止めるものは何もなかった。
奏汰くんのその気持ちだけで、私は走り出せる。
会いたいよ。
私も、すごくすごく会いたかった。
会ってすぐに、キミに伝えたい。
伝えるから。