あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「嫌ならいいが」
「嫌ではないですが、何か食べたいものがありますか?」
珍しい中垣先輩の誘いに断る理由はなかった。私が頷くと先輩はまたパソコンに視線を移す。保存でもしているのだろうか?パチパチとキーボードを押す音がする。
「適当でいい」
適当というのは困るけど、中垣先輩らしいとも思う。私もそんなに美味しい店を散策したりするタイプでもないので困った。実際にこの研究所の近くには色々な店があり過ぎる。
中垣先輩は研究に関してはこだわりもあるし、妥協もしない。でも、研究以外に関しては無頓着という言葉がぴったりなほどだった。それは初めて大学の研究室で会った時から変わらない。
「じゃあ、駅前の居酒屋でいいですか?」
「ああ」
その日は研究を早めに切り上げて私と中垣先輩は駅前の居酒屋に行くことになった。時間的に予約していたからよかったけど、一見では入れないくらいに店内は込み合っていて、異様な熱気さえも帯びていた。私と中垣先輩は一番奥の座敷の一角に案内されると向かい合って座ることとなった。
真向かいに向かって座るのはいつものことなのに、間にパソコンがないだけでこんなにも違和感を覚える。
「嫌ではないですが、何か食べたいものがありますか?」
珍しい中垣先輩の誘いに断る理由はなかった。私が頷くと先輩はまたパソコンに視線を移す。保存でもしているのだろうか?パチパチとキーボードを押す音がする。
「適当でいい」
適当というのは困るけど、中垣先輩らしいとも思う。私もそんなに美味しい店を散策したりするタイプでもないので困った。実際にこの研究所の近くには色々な店があり過ぎる。
中垣先輩は研究に関してはこだわりもあるし、妥協もしない。でも、研究以外に関しては無頓着という言葉がぴったりなほどだった。それは初めて大学の研究室で会った時から変わらない。
「じゃあ、駅前の居酒屋でいいですか?」
「ああ」
その日は研究を早めに切り上げて私と中垣先輩は駅前の居酒屋に行くことになった。時間的に予約していたからよかったけど、一見では入れないくらいに店内は込み合っていて、異様な熱気さえも帯びていた。私と中垣先輩は一番奥の座敷の一角に案内されると向かい合って座ることとなった。
真向かいに向かって座るのはいつものことなのに、間にパソコンがないだけでこんなにも違和感を覚える。