あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
どんなに苦しいと思っても何があっても朝は巡ってくる。
小林さんが自分のマンションに戻っていった後、私はシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ。そして、泣いたからか、そのまま寝てしまい、朝になっていた。いつもと変わらない朝がそこにはある。
季節は次第に変わっていくのに研究所の纏う空気は変わらない。朝の光の中で静かに白さを際立たせていた。研究所はいつものように静かで廊下にも誰も居なかった。私の歩く足音だけが響く中、研究室に行きドアを開けると、そこには既に研究に没頭している中垣先輩がいる。白衣の下の服は昨日のままだから、またこの研究室に泊まったのだろう。
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
中垣先輩はいつものようにサラリと言葉を零して、フッと視線が私に注がれたような気がした。でも、それは一瞬だったから気のせいかもしれない。小林さんのシャツを濡らすくらいに泣いたのだから、目が腫れないはずもなく、冷やしたのに充血までは取れなかった。そんな瞳を見られたくなくて私は机に座り、パソコンを開き、仕事に没頭することにした。
「久しぶりに食事にいかないか?話がある」
「え?」
先輩の誘いに変な声が漏れた。誘われただけで驚く私がいる。大学から今までこんなに長い間一緒に研究をしているというのに、食事を一緒にしたというのは数えるくらいだった。一緒にカップラーメンをすすったというのを食事の回数に数えるなら別だけど、それくらいに一緒に食事に行くというのは私にとっては驚きでもあり、断る理由もなかった。
小林さんが自分のマンションに戻っていった後、私はシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ。そして、泣いたからか、そのまま寝てしまい、朝になっていた。いつもと変わらない朝がそこにはある。
季節は次第に変わっていくのに研究所の纏う空気は変わらない。朝の光の中で静かに白さを際立たせていた。研究所はいつものように静かで廊下にも誰も居なかった。私の歩く足音だけが響く中、研究室に行きドアを開けると、そこには既に研究に没頭している中垣先輩がいる。白衣の下の服は昨日のままだから、またこの研究室に泊まったのだろう。
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
中垣先輩はいつものようにサラリと言葉を零して、フッと視線が私に注がれたような気がした。でも、それは一瞬だったから気のせいかもしれない。小林さんのシャツを濡らすくらいに泣いたのだから、目が腫れないはずもなく、冷やしたのに充血までは取れなかった。そんな瞳を見られたくなくて私は机に座り、パソコンを開き、仕事に没頭することにした。
「久しぶりに食事にいかないか?話がある」
「え?」
先輩の誘いに変な声が漏れた。誘われただけで驚く私がいる。大学から今までこんなに長い間一緒に研究をしているというのに、食事を一緒にしたというのは数えるくらいだった。一緒にカップラーメンをすすったというのを食事の回数に数えるなら別だけど、それくらいに一緒に食事に行くというのは私にとっては驚きでもあり、断る理由もなかった。