あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「電気…。つけないと」
「ちょっとだけこのままでいい?」
そんな言葉に頷くと小林さんはキュッと私の身体を抱きしめた。背中に感じるのは優しく撫でる気持ちいい小林さんの手の動き。目を閉じたまま、私はその優しい温もりに身体を預けた。小林さんはただ私をあやすように背中を撫で、ゆっくりとした時間を過ごしている。
「小林さん…」
「ん?」
「気持ちいいです」
「じゃ、もう少し」
そういうと小林さんは抱きしめたまま、背中だけでなく髪も優しく撫でてくれる。そして、髪に指を絡めて私の顔を上に向かせて自分の方を向けさせる。真っ暗な闇にも目が慣れると、そこには私を優しく見つめる瞳があった。
好き…。
目を閉じると自然に私の唇には優しい唇が落ちてくる。何度も繰り返されるキスにさっきのビール以上に酔ってしまう私がいる。私は小林さんのシャツをキュッと握る。でも、握ったのではなくて…。スルッと指が小林さんのシャツの上を流れる。少しでも近づきたい気持ちが力の入らない手でスルスルとシャツの上を流れる。そんな私の手を小林さんは握ると、フッと息を漏らした。
「美羽ちゃん。くすぐったい」
そういうともう一度唇を重ねると、少し開いた唇の隙間から舌滑り込んできて…。掴まれた手には自分の指を絡めてそのまま引き寄せ抱きしめた。
玄関の狭い場所で抱き合ってキスをする。甘く幸せな時間に包まれた私は自分の身体が急に重くなっていくのを感じた。そして目蓋が急に重くなる。
「美羽。……」
優しく甘い言葉が耳元で囁かれたような気がした。
「ちょっとだけこのままでいい?」
そんな言葉に頷くと小林さんはキュッと私の身体を抱きしめた。背中に感じるのは優しく撫でる気持ちいい小林さんの手の動き。目を閉じたまま、私はその優しい温もりに身体を預けた。小林さんはただ私をあやすように背中を撫で、ゆっくりとした時間を過ごしている。
「小林さん…」
「ん?」
「気持ちいいです」
「じゃ、もう少し」
そういうと小林さんは抱きしめたまま、背中だけでなく髪も優しく撫でてくれる。そして、髪に指を絡めて私の顔を上に向かせて自分の方を向けさせる。真っ暗な闇にも目が慣れると、そこには私を優しく見つめる瞳があった。
好き…。
目を閉じると自然に私の唇には優しい唇が落ちてくる。何度も繰り返されるキスにさっきのビール以上に酔ってしまう私がいる。私は小林さんのシャツをキュッと握る。でも、握ったのではなくて…。スルッと指が小林さんのシャツの上を流れる。少しでも近づきたい気持ちが力の入らない手でスルスルとシャツの上を流れる。そんな私の手を小林さんは握ると、フッと息を漏らした。
「美羽ちゃん。くすぐったい」
そういうともう一度唇を重ねると、少し開いた唇の隙間から舌滑り込んできて…。掴まれた手には自分の指を絡めてそのまま引き寄せ抱きしめた。
玄関の狭い場所で抱き合ってキスをする。甘く幸せな時間に包まれた私は自分の身体が急に重くなっていくのを感じた。そして目蓋が急に重くなる。
「美羽。……」
優しく甘い言葉が耳元で囁かれたような気がした。