俺様御曹司と蜜恋契約
せっかく来ることができた憧れのカフェ。しかもオープンテラスの特等席。こんなことで腹を立てているのはもったいない。
ふぅ、と小さく息を吐いた。
目の前にあるのは背の高いグラス。その中にはたっぷりのクリームが敷き詰められ、その上には大きくカットされた果物たち、そしてアイスクリームとプリンが乗っている。そのたっぷりなボリュームのパフェに一人で食べきれるのか心配になってしまうけれど…うん、大丈夫。せっかくだから食べる。
「おいしそう。どこから食べようかなぁ」
メロンに苺にバナナにパイナップル、それからみかんにサクランボ。いろんな季節の果物が一堂に乗っているパフェは何と豪華なことだろう。ついつい様々なフルーツに目移りしていると―――。
「あっ!」
前から伸びてきた手がひょいとメロンをつまんだ。そしてそのままメロンは攫われてしまって、葉山社長の口の中におさまった。
「おっ。甘くてうめーな」
「何するんですかっ!メロンひとつしかないのに。ああ~、私のメロンが」
「まだ他にもたくさんフルーツあるだろ。メロンごときでぎゃんぎゃん吠えるな」
葉山社長はメロンを取るときに手についてしまったクリームを舐めながら、面倒くさそうな顔を私に向ける。その態度に自然と頬がぷくーっと膨れてしまう。
そんな私を葉山社長は面白そうに笑って見ている。
「ほら早く食えよ。今度はパイナップル奪うぞ」
「だめです!」
早く食べないと取られてしまう。
手に持った細長いスプーンを生クリームの中に沈めていく。それを口の中へ運べば、全体に広がっていく生クリームの甘さ。それに幸せな気持ちになる。
ふぅ、と小さく息を吐いた。
目の前にあるのは背の高いグラス。その中にはたっぷりのクリームが敷き詰められ、その上には大きくカットされた果物たち、そしてアイスクリームとプリンが乗っている。そのたっぷりなボリュームのパフェに一人で食べきれるのか心配になってしまうけれど…うん、大丈夫。せっかくだから食べる。
「おいしそう。どこから食べようかなぁ」
メロンに苺にバナナにパイナップル、それからみかんにサクランボ。いろんな季節の果物が一堂に乗っているパフェは何と豪華なことだろう。ついつい様々なフルーツに目移りしていると―――。
「あっ!」
前から伸びてきた手がひょいとメロンをつまんだ。そしてそのままメロンは攫われてしまって、葉山社長の口の中におさまった。
「おっ。甘くてうめーな」
「何するんですかっ!メロンひとつしかないのに。ああ~、私のメロンが」
「まだ他にもたくさんフルーツあるだろ。メロンごときでぎゃんぎゃん吠えるな」
葉山社長はメロンを取るときに手についてしまったクリームを舐めながら、面倒くさそうな顔を私に向ける。その態度に自然と頬がぷくーっと膨れてしまう。
そんな私を葉山社長は面白そうに笑って見ている。
「ほら早く食えよ。今度はパイナップル奪うぞ」
「だめです!」
早く食べないと取られてしまう。
手に持った細長いスプーンを生クリームの中に沈めていく。それを口の中へ運べば、全体に広がっていく生クリームの甘さ。それに幸せな気持ちになる。