俺様御曹司と蜜恋契約
「どうしてこんなところにいるのぉ?これって偶然?ううん、もしかしてマミと光臣の運命じゃな~い?」

マミさんという名前の女性が葉山社長に飛びつくとその腕に自分の腕をからめる。そのときふわっと強いお酒の香りがした。

「ねぇねぇ久しぶりにマミと遊ぼうよぉ」

「遊ぶってお前仕事は?これからだろ」

「ううん。今日はお店休みなの。だから遊ぼうよぉ。朝までずっと、ね」

葉山社長の胸元に人差し指をつきつけてぐりぐりとしているマミさん。それをまんざらでもなさそうな顔で笑いながら葉山社長が見ている。

「そうだな。久しぶりにお前と遊ぶか」

そう言って葉山社長はマミさんの肩を抱き寄せた。

「やったぁ。光臣大好きぃ~」

マミさんが葉山社長の頬にキスをする。

「ほら、行こうぜ」

「うんうん。行く行く~」

なんだかとても親密そうな関係を見せつけられて、私は二人の顔を交互に見た。
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