怨み赤子
新しいイベント
あたしは簡単な授業内容に欠伸をかみ殺しながら時間が経過するのを待っていた。


今のあたしにとって勉強なんて暇つぶしにもならない遊び道具だった。


こんな簡単な問題を四苦八苦しながら解いていくなんて、みんなの脳内はどうなっているのかと疑問に感じる。


プライドをズタズタにされたユキは授業中にも隠れてお菓子を食べ続け、周囲からゴミを投げつけられるまでになっている。


それでも食べ続けるユキはすでにクラスのブタ。


家畜のような存在だった。


それでもみんなのストレス発散の道具として役立っているのだから、ユキにしては大したものだ。


あたしは暇つぶしの一環でユキの頭めがけて消しゴムのカスを投げた。


すると野村さんのグループがプッとふきだす。


大人しいグループのあたしはそんな事をするとは思っていなかったのだろう。


ユキは驚いたように振り向き、チラッとだけあたしを睨みつけると再び教科書に隠れておやつを食べ始めた。


どうやらユキはまだあたしの事を見下しているようだ。


あたしのお母さんが言いたいことをずっと我慢してきらから、こんなにもなめられているのだ。


あたしは立て続けにユキに消しゴムのカスを投げた。
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