怨み赤子
恨み
昼になり、あたしとカナミはユキから逃げるように屋上へと来ていた。


昨日の雨風のせいで屋上には落ち葉が積もっている。


「すごい。落ち葉の絨毯だ!」


カナミはそう言い、嬉しそうにほほ笑む。


まだ湿ってはいるけれど、上履きが汚れるほどではない。


あたしはカナミと2人で落ち葉の上を歩き、ベンチまで移動した。


ベンチの上はまだ少し湿っていて、2人でハンカチをひいてそこに座る。


「気持ちいいねぇ」


カナミはそう言って空を見上げた。


真っ青な空には鳥たちが集団になって飛んでいる。


「昨日の天気が嘘みたいだね」


そう言うと、カナミはあたしへ視線をむけて「うん」と、頷いた。


2人でご飯を食べて、今朝買った雑誌をゆっくりと読む。


あたしとカナミは趣味が合うので、会話は弾む。


「そういえばさぁ、この前ユキと2人で本屋さんにいったんだ」


雑誌に視線を落としたままで、カナミがそう言った。


「そうなんだ?」


カナミもユキも本が好きだ。


カナミは小説。


ユキは漫画。


呼んでいる物は違うけれど、一緒に本屋さんに行くのは違和感がない。
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