怨み赤子
☆☆☆
昼休みになり、あたしは1人で屋上に出てきていた。
カナミは隣のクラスの友達に呼ばれて行ってしまったため、今日は1人でお弁当だ。
「う~ん、いい天気!」
お弁当箱をベンチの置いて思いっきり伸びをする。
梅雨のじめじめとした感じはまだ残っているものの、今日は洗濯物もちゃんと乾きそうだった。
1人で食べるのは少し寂しいかなと思っていたけれど、こうして1人になってみると心地がいい。
屋上から街の景色を見ながらお弁当を食べていると、屋上のドアが開いた。
今日は天気がいいから他の子たちも食べに来たのかもしれない。
そう思って見ていると、ドアの向こうからツバサ君が顔をのぞかせたのだ。
一瞬嫌な気持ちが胸をよぎる。
今朝の事を思い出すと、ツバサ君が好き勝手に話を脚色するして話す人だと言う事がよくわかった。
なるべく関わり合いたくなくて、あたしはすぐに視線をそらせてお弁当に手を付けた。
しかしツバサ君はそんなあたしの気持ちなんて全く理解していない様子で、「おーい! 月乃ちゃん!」と、手を振って近づいて来たのだ。
それを見てあたしは少しだけ体を横へとずらした。
近づいてほしくないと言うアピールだったのだけれど、ツバサ君は何を勘違いしたのか、少し開いたベンチに座ってきたのだ。
突然の至近距離にギョッとしてしまい、隅まで一気によけるあたし。
昼休みになり、あたしは1人で屋上に出てきていた。
カナミは隣のクラスの友達に呼ばれて行ってしまったため、今日は1人でお弁当だ。
「う~ん、いい天気!」
お弁当箱をベンチの置いて思いっきり伸びをする。
梅雨のじめじめとした感じはまだ残っているものの、今日は洗濯物もちゃんと乾きそうだった。
1人で食べるのは少し寂しいかなと思っていたけれど、こうして1人になってみると心地がいい。
屋上から街の景色を見ながらお弁当を食べていると、屋上のドアが開いた。
今日は天気がいいから他の子たちも食べに来たのかもしれない。
そう思って見ていると、ドアの向こうからツバサ君が顔をのぞかせたのだ。
一瞬嫌な気持ちが胸をよぎる。
今朝の事を思い出すと、ツバサ君が好き勝手に話を脚色するして話す人だと言う事がよくわかった。
なるべく関わり合いたくなくて、あたしはすぐに視線をそらせてお弁当に手を付けた。
しかしツバサ君はそんなあたしの気持ちなんて全く理解していない様子で、「おーい! 月乃ちゃん!」と、手を振って近づいて来たのだ。
それを見てあたしは少しだけ体を横へとずらした。
近づいてほしくないと言うアピールだったのだけれど、ツバサ君は何を勘違いしたのか、少し開いたベンチに座ってきたのだ。
突然の至近距離にギョッとしてしまい、隅まで一気によけるあたし。