letter〜この出会いは運命〜

葛藤





目覚ましの音に気づいて起きると朝日がレースのカーテン越しに差してきた。



枕元のデジタル時計見ると6時半だった。



あー。ちょっと早いなぁ……。



ぼーっとしてると昨日の新地君の事や私が結構なお嬢様だった事や婚約者が居た件がずっと前の事のように思えてくる。




あ、今日夜美ちゃんとレジーナ立候補演説しなきゃいけないんだった。大切なこと忘れてたな……。



朝ごはんを食べながら大切なことを思い出す。



今日の6、7時間目はみんなの前で演説をしなければいけない。



やば……。何故か今緊張してきたっ!




そんな事を考えていたらいつの間にか登校時刻の7時半になって玄関前からガヤガヤと声が聞こえてきた。トーストを咥えて机の横のバックをとって玄関に走った。





「ママ!言ってくるね!」



相変わらずママは心配そうな顔をしてる。


もう大丈夫なんだけどなぁ……。



玄関で靴を履いていると二人の笑い声が聞こえる。鏡夜が大爆笑、夜美ちゃんが苦笑。



あれ……?前もこんな事なかったっけ?









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