唯一愛した君へ
え――…?
顔を上げた瞬間、視線が重なった。
金縛りにあったように、離せない。
ギクリとした。
その人は、艶めいた顔で口元を緩めていた。
『あんた、好きだろ? 俺のこと――』
周りの音がシャットアウトされて。一切耳に入ってこなかった。
まるで
2人だけの世界
みたいだった―――…
この、自信満ちた口調。
自分に自信があるわけじゃない。ないから自分を誇示するんだ。
そうしないと、この世界を生きていくには…寂しすぎるから。