友と目指した全国制覇
いた。俺は裕也となら絶対に全国に行けると思えた。俺達は勝ち続けた。裕也は3年生になる頃にはMAX135kmを超えていた。球種も多く、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク、シュートを使い分けた。俺もサードで四番を打ち、20本以上のホームランを放っていた。残る大会も一つとなったある日、俺は裕也に言った。「全国優勝できなかったら同じ高校に入って甲子園を目指さないか?」すると裕也は「全国優勝しても同じ高校で甲子園目指そう」と言った笑った。多分あの時、俺達の絆が強くなったのは間違いないだろう。そして大会に挑んだ俺達は順調に勝ち進み、全国への切符を手にした。全国には常連チームもいれば初出場チームもいた。俺達の初戦の相手は前回大会優勝の大阪のチームだったが接戦の末勝利した。その後も順調に勝ち進み決勝戦まで勝ち上がった。相手は神奈川のチームで関東大会の決勝と同じ相手だった。この時は俺達が勝っているが、やはり接戦だった。このチームも全国優勝経験のある強豪だった。しかし前回抑えていた事もあり裕也は落ち着いていた。
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