略奪*アリス
「気になるし、借りてみよ…」
その本と、前に借りていた本の続編やら、他にも数冊手に取り、貸し出しの手続きを済ませる。
…前のも返しに来なきゃ。
続き気になってたし、楽しみだな。
そう思うと、自然と口角があがる。
手続きを済ませた本達をカバンにしまうと、私は図書館を出た。
そして、歩いて約10分。
女子寮にある自分の一人部屋に着く。
上着と制服をハンガーにかけて、適当に出しっぱなしにされていたTシャツとパーカーを羽織り、体育で使っているジャージを履いた。
「ふ、相変わらずお嬢様って感じしないな。これ」
鏡を見て、自分の姿に少し笑ってしまった。
多分、他の生徒が見たら幻滅するような…庶民すぎる格好をしているんだ。
でも――これが普通。
私の中でも、当たり前になりつつある。