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第一章
クリーム色の洋風な建物は低価格のわりにきれいだった。

庭とは呼べないが、きちんと自転車置き場もあり外観では90点だ。

残り10点は本当の豪邸を求めているものだから、90点は私の今では最高得点だ。

中に入ろうとドアを開けるとベルが鳴った。

ドアにはベルがついていて、ドアが動くと鳴る仕組みらしい。

内観も上出来だ。

誰がしてるのかはわからないが掃除もされていて清潔だった。

そのとき、中から男性がやってきた。

「新しい子?入って入って!」

私は男に誘導されるままリビングへと足を運んだ。
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