☆腹黒王子に溺愛された悪女★
「櫻井さん!!」
滝川が去った後の教室は、それはそれは騒がしく、興奮しだす女子が多発していた。
そんな中で佐々木さんが寄ってきて、
両肩を掴まれた。
「櫻井さん!グッと来ました!?来ましたよね!?」
「いや...胡散臭いなぁって」
「どこまで歪んでるんですか〜っ」
うそ。
胡散臭さは全然無かった。
...めずらしく。
なんかすごく複雑だ。
「滝川くんの事、何も知らないんですね」
佐々木さんは少し寂しそうな目をして、私をジッと見つめた。
知らないのは...当然。
この数日で何が分かるって言うの。
みんなが知ってるのだって、単にイケメンだからとか、そんな理由でしょう?
だったらアンタ達は奴が腹黒いのを知ってるの?って思う。
その日は滝川のせいで
寝つきが悪かった。