☆腹黒王子に溺愛された悪女★


「てか佐々木さんは滝川のどんなトコが良いの?むしろ、って感じで」


その問いに、佐々木さんは待ってましたと言わんばかりに口を開く。


「まずは外見!程よい筋肉が付いてて、かつそれを見せない着痩せタイプ。誰も敵に回さない爽やかな笑顔が印象的で、誰にでも優しい!」

「...........」

「でも部活の事になると目が変わる!いつも余裕な笑顔から一変して、まるで獣を狙うかのような鋭い目つきになって、」


...あれ?
いつやらか、そんな時があった気がする。


「ロールキャベツ系男子!そんな雰囲気を漂わせるんです、部活の時は!でも中身が肉食系の人が彼女いない事も不思議で、ただの妄想なんですけどね。」


...中身が肉食系。

ありえる話だ。

キスされた時の事を思い出すと、
いくらなんでも不意打ちが上手すぎる。

慣れてる。


まぁそんな事は置いておいて、
佐々木さんの見事な妄想に何を突っ込めば良いのか分からずにいる。

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