逆転LOVER☆
夏のLOVER。








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「三澤くん。」







授業中あたしが三澤くんを呼べば、

三澤くんはお決まりの様にあたしにノートを見せる。








「ありがとう。」







「別にいいけど、毎度の事だし」






皮肉っぽいけど、これが三澤くん。

こんなやり取りもいつの間にか当たり前になった。








あの日以来、

佐野先輩とは会っていない。





正確には嫌でも会ってしまった時は、

これまでとは違って避ける様になった。



それが忘れるのに1番良い方法だと思ったから。








「暑いね~。」







「そうですね・・・夏ですもんね。」







強い紫外線が容赦ない帰り道、

あたしの隣には変わらず市川さんと三澤くん。








「夏休み何しよっか~♪!」








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