相合傘〜黒板のジンクス〜


その瞬間私は永江勇によってその胸の中に吸い込まれるように入っていった

「ちょっ⁉︎なにしっ‥」

「うるせぇ。あんたは黙って泣いてればいい。」

だっ黙って泣いてればいいってこの状況で泣くこともできないし黙ることもできないわ!


でも、永江勇の体は見た目よりもがっしりして手もゴツゴツしてて男の人なんだと思った

その温もりが心地よかった


なんで私にここまで優しくしてくれるの?

だって私たちが会ったのって2回だよ
私にとっては今日が初めてだけど


よくわかりもしない女をこうやって抱きしめたりするの?

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