運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
…カチャッ キィ…


「…やっぱり開いた!」


なんだかんだ、

ホントに開くのか少し疑ってて
何度も鍵を使って確認してしまった。


「うわぁ、この鍵本物だぁ。」


ジワジワと感動して
顔が緩みすぎて。

きっと私今凄い顔してると思う。


「ふぅ。
…お邪魔します」



誰もいない部屋に挨拶をして
恐る恐る中に入って、

廊下を歩くとすぐリビング。



再会した日はそこで将人の部活の試合で勝ったお祝いをした。


あれからもう随分時間がたった気がする。


あの時はこんな未来があるなんて
全く思っていなかったのに


…不思議だなぁ。





とりあえず買ってきたものをしまわないとね。

冷蔵庫をあけると、
中にはビールとペットボトルのお水が入っているだけでほぼ空だった。


「どうやって生きてきてたんだろ今まで」



だけどそれしか入っていないのに

その冷蔵庫は陽一一人には不似合いな程大きくて違和感を感じる。

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