かすみ草の恋 番外編
私が超ピンチで焦りに焦りまくって
いたら、背後から


「あの……
良かったらこれ使ってください」


と、女の人の声がした。


振り返ってその顔を見たら
そこには今まで見た事も無いような
ハッと息を飲む程の絶世の美女と
小柄で気の強そうな
可愛らしい女の子が立っていた。


絶世の美女は私の事を心配そうに見ていて目が合うと優しく微笑んだ。


何事も無かったように
私を柄の悪い男から引き離すと


絶世の美女が私と小柄な女の子を
後ろに隠してニッコリ笑うと


「わざとじゃないと思うので…
許してあげてくれませんか??
良かったら本当にこれ使ってください
差し上げますので…」


と言って、タオルを男に渡した。


柄悪男も、彼女があまりにも
美人過ぎて、呼吸するのも忘れて
凝視していた。


一瞬止まっていたけど
柄悪男は頭をふるふるさせて
正気に戻ると


こんなチャンスでもないと
こんな絶世の美女とお近付きになれないとすぐに悟ったらしい……


柄悪男はターゲットを彼女に変えた。


「でもねぇ、こんな寒い時期に
俺、寒くて凍えそうなんだよ…
もうその女の事はいいから
お姉さん、俺を温めてくれよ!!
遊ぼうゼ?!」


いやらしいっ!!!


汚らわしいっ!!!


恥を知れ!!!!


本当に気持ち悪いっ!!


すると絶世の美女はキョトンとして
「えっ?何して遊ぶんですか?
まさか、おしくらまんじゅう
ですか?」


ガクッ


おいっ!おいっ!!
絶世の美女さんよっ!
そんなわけないっしょ!!
大人の男女が温める遊びって
いったらあれしかないじゃないの!!


そこは聞き返しちゃダメダメ。


すると柄悪男は鼻息が荒くなって
モンモン通り越して
ムラムラしてきたご様子。


タオルを投げ捨てると
絶世の美女の腕を取ると


はぁはぁしながら

「教えてあげる…ああ…
可愛すぎるっ」


と言ってガバッと抱き付こうとした。


「わぁ〜っ!!!何するんですか?!」


絶世の美女は間一髪でその手からは逃げた。


が、しかし、絶世の美女は
すぐに捕まり肩を抱かれ
必死に逃げようとしてる。


そこへ小柄な女の子が
慌てて柄悪男に突進。
身体が小さいので跳ね返されて
しまった。


「アイリ!!!大丈夫??!」


一瞬の隙をついて柄悪男から
再び逃げ出した絶世の美女は
アイリと呼ばれた小柄な女の子を立たせると、私の腕を取って、守るようにまた私たち2人を後ろに隠した。


ありがとう!絶世の美女!!
あなたはとても美しくて
気高い人です!!


でもね、最早、柄悪男はあなたしか
見えてないかと思うの…


あなたをどうにかしたいって
思ってるのよ。


私の考えが間違っててほしいけど
可能性としては…


ティロリロリロリン〜!!



ゼロパーセント〜っ!!!!


ダメダメ!!私!!なにやってるのよ!
今は余計な事を考えたらダメよ!!
この危機をどう乗り越えるかよ!!


すると、アイリと呼ばれた小柄な女の子が、絶世の美女の前に出ると


「ミカ!!私は大丈夫だから逃げて!!
奴はもうミカしか見えてない!!」


絶世の美女は再度
アイリという名の小柄な女の子を
後ろに隠して両手を広げて
前に出てこれないようにすると


「ダメ!!絶対にダメ!!私が逃げたら
アイリかこの子が同じ目にあうもん!」


すると、この柄悪男は
性懲りもなく


「わかってんじゃん!
あんたが相手してくれないなら
変わりにどっちかに相手してもらうまでだよ?それにしても…噂には聞いてたけど、本当にヤバいくらい美人だな…
鳥肌立ってきたゼ…
めちゃくちゃにするのもいいな……
優しく労ってやるのもいいな……
どっちにしよー…どっちがいい?…」


うわぁ〜っ!!!!
気持ち悪いっ!!!!
気色悪い!!!


変態!!!!


痴漢!!!!


クズ!!カス!!

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