俺様彼女
「とりあえず私は部屋を片付けたいんだが…邪魔するなら出ていけ」
「そーだよ…俺も手伝いに来たんだけど…」
必然的に…てゆうか当たり前に三木(兄)が悪くなる。
俺らはじっとりと三木(兄)を睨む…
「くっ…!お、俺も手伝う!」
まさかの展開!!
三木はパン!と両手を叩いて目を輝かせている。
「それは助かるな!」
「…俺の命は助からねぇ…」
「さぁさぁ梢、お兄ちゃんと一緒に――…って、この写真なんだ?」
ゆっくりと三木(兄)は机に立ててある写真を指差す。
「あ」
付き合いたってのとき、二人で撮った写真…
「お兄ちゃんとツーショットのやつに変えようか」
「なんでやねん!」
思わずベタなツッコミを入れてしまった。
「貴様みたいな羽虫、梢と釣り合うと思ってんのか?え?」
「くっ…」
確かに三木は可愛い!
だけどもこれは断言できる!コイツの俺様についていけるのは俺だけだ!と。