俺様彼女
「まず体育館で説明を聞くらしいぞ。ほら、シャキッとしろ!」
「へーへー」
「川辺やる気あるのかっ?!」
「あるよ!ありますーっ!」
ぶすっと頬を膨らませて俺を睨んで、三木は並べてある椅子に座った。
辺りを見回すと、結構な人がいる。
「ざっと15組はいるな…」
「こんなふざけたレースに来る奴結構いるんだな…」
「華鳳凰の名物って言うしなぁ…さすが名門金持ち学院。体育館が広い…」
「いや、今はそこ注目してんじゃなくてだな…」
「あれ?花子じゃないか?!」
三木が指差した方向を見ると、奈菜瀬がいた。
『皆様、華鳳凰の文化祭へようこそ。私は生徒会長の小野寺奈菜瀬ですわ。以後お見知りおきを―――…』