俺様彼女

マイク越しに聞こえる奈菜瀬の声は楽しんでいるようで、やたらとハイテンションだった。

『ルールを説明しますわ。ルールは簡単!華鳳凰の屋上に一番最初にたどり着いたら勝ちですわ!!』

「そんなの簡単じゃない!」

俺の隣に座っていた女の子が、そう叫ぶ。

『ただし、多くの試練があることをお忘れなく――…』

「試練?」

『男は女を護るものですわ!護れなかったらそれは男として半人前。女を幸せに出来るはずはありませんわ!』

成る程。
つまりこのレース…

「男にかかってるわけか――…」

「川辺…」

『分かりましたね?それでは、レース開始です!』

パチンと指を鳴らすのを合図に、皆が一斉に駆け出した。

俺と三木も慌てて後に続く。

「だっしゅだ、川辺!」
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