俺様彼女
「はいっ」
どこからか聞こえてくる返事に気をとられていると、真っ暗になる。
「え?!」
「何だ?」
近くで三木の声が聞こえた?
「三木??」
「むぁ?川辺かっ?」
「お前どこに……」
『ぬきうちケータイメールチェック!!』
……は?
電気がついて、目の前を見ると文男が俺と三木のケータイを持って立っていた。
「なにやってんだよ」
「私のケータイ!!」
隣には三木が座っていた。
元気そうで何よりだ。
「まずは三木さんのケータイを見ましょうか」
「え?ケータイ見るのか?!やっ、やめい!!」
「何、やましーことでもあるわけ?」
俺は疑いの目を三木に向ける。
三木は手を振って否定した。
「そんなことはないっ…」
「へぇ」
じゃぁそんな慌てなくてもいいのに……