プリンセスになりませう!?
それに気づき自分の発言によって不安にさせたことを謝りながら

あり得ない話で余興だよ 大袈裟すぎた、と笑い飛ばすも

相変わらず恐怖の欠片が薄まらない葵に

「大丈夫だよ 大げさに言ってすまない

よっぽどの長距離飛行や運河悪くない限りジュースがこぼれる様な

乱気流に出会わないし、そう簡単に墜落しないよ」と激を飛ばす


心配無用とそうドライバーは流して話すけど

ニューヨークは14時間もかかるロングフライトだ

不安要素に加え恐怖心を煽ることだけ言って心配無用、と

言葉に納得も簡単に出来る訳がない


どの乗り物に対しても免疫が弱く、一人での初海外の葵には思わず緊張で手に力が入る


間もなく『ガタガタ』と小さな揺れが始まりざわめく機内に葵は小さく息を飲む。


怖くて周りの椅子の手すりをガッチリと掴みなががら

えーと、えーと、こういう時はどうしたらいいのだろう…か。

心音のスピードが加速していく。

頭を守る様に抱えるべき、それともブランケットをかぶった方がいいのかと

思うが葵とは対称に周りの反応は薄くそんなに動揺のをしているようには見えない。


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