陽のあたる場所へ
だからと言って、この時期に来ても、自分のやりたいことなど、何ひとつ見つかっていなかった。
しかし、それを逆手に取り、業種を選ばず意欲的に企業説明会に参加し、面接試験を受けまくっているうちに、一社 内定を貰うことができた。
友人達も羨んでくれるような企業で、そこに決定しようと決断したものの…
迷いが生じていた…。
父と母が、俺の出生の秘密をひたすら隠そうとした、それほどに大事で守りたかった会社が、いったいどんなものだったのか知りたくなった。
そして俺は、父の会社『向陽出版』に、入社することを決めた。