好きっぽい★
法要が始まったんだ。


「カジ君、行かなくていいの?」


そうだよ。

ちゃんとお兄さんの供養をしなきゃ。


「ああ。別にオレはいいよ」


そんな風に言うカジ君をなんだか冷たく感じた。


「ダメですよ。ちゃんとしてあげなきゃ。きっとお兄さん寂しがってると思いますよ。だから、あたしの前に現れたんだと思う。お兄さん、ちゃんとこの家に帰ってきてる……」


そう言いながら最後の方はもごもごとしりすぼみになってしまった。

だって、カジ君が眉間に深いしわを寄せて、難しそうな顔してあたしを見てたから。



「ナギ……。兄貴に会ったの?」


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