好きっぽい★
あたしは何気なくそれを拾う。


「あー。それ、兄貴が出ていったときの置き手紙」


そこにはものすごーく汚い文字で、こんなメッセージが書かれていた。


―――――――
愛する弟カジへ

オレは企業の歯車になるつもりはねー! 

人生のレールは自分でしくぜ!

そんなわけでオレは自由を手に入れるために旅立つ!

弟よ、そんなオレの最後の望みをきいてくれ。

オカルト研究会、それから、myハニー、エリの面倒をよろしく頼む!

じゃ、そゆことで!

後はよろしくね。


兄ちゃんより
―――――――



「す……すごい……」


このお兄さんの自由奔放さはいったい……。

呆気にとられていると、カジ君が横からすっと紙切れを抜き取った。


「んと、アイツ、信じらんねーよ」


ため息つくカジ君の顔を眺めながら、あたしはハッとした。


「カジ君、それって……つまり。サークルも彼女も……お兄さんに頼まれたから、引き受けてたの?」


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