続・生きる。
秀は近くにいた何人かを紹介してくれた。
中3~高3まで幅が広い。
高3で秀より年上なのに秀に敬語がまた変な感じ。
あ、でも佐々木さんも私たちには敬語か。
「みんなそんな緊張しないでよ、私ごときで。」
翔太に、虎太朗に、大地に、樹…
覚えられない!!
「ばかじゃねーの。
姫相手なんだから普通緊張するだろ。」
そう言ってきたのは雄。
「その姫相手に生意気な口をきくのはどこの誰かな~?」
「俺。」
「全く…」
「由茉、こんなとこにいていいのかよ。
湊さん怒んねーの?」
「怒らないよ。いじける。」
「いや、一緒だろ。戻ってやれよ。」
「いじけた湊も可愛いけどね。」
「…へー、誰がかわいいって?」
「「「「「お疲れ様です。」」」」」
「あ、湊。聞いてた?」
「聞いてた。」
「怒ってますか。」
「…別に。」
「怒ってるじゃん!
はいはい、戻ろ?」
私は湊の手を握って歩き出した。
「みんなごめんね、またあとでねっ!」
私たちは2階に上がった。
私が幹部室に入ろうとしたら
「こっち。」
総長室に入れられた。