続・生きる。
「はー…理性保つの大変なんだけど。」
「理性…ってなに?初めて聞いた日本語。」
「……お前は知らなくていいよ。」
そう言って湊も抱き締めてくれた。
それがすごく幸せだったけど…
どんどん!
「湊~ここか~?」
「……爽だね。」
湊は舌打ちをするとドアを開けた。
「…なに。」
「なに、ちょー不機嫌じゃん。
飯行こう。昼まだなんだけど。」
「はいはい、ちょっと待っとけ。」
そういうと湊はまたドアを閉めた。
「はー邪魔入ったし。」
「仕方ないじゃん。私もお腹すいたし。」
そう言って私も立ち上がった。
そんな私の腰に手を回し、
またキスしてくる湊。
「はぁー…こんなに幸せでいいのかな…」
私は湊に抱きついた。
「…かわいいこと言ってな。」
私たちは総長室を出て幹部室へ入った。
爽は私たちが一緒にいるのを見て
「あー…そういうこと。」
と笑った。
「爽、変な想像してるでしょ。」
「違うの?」
「違うよ。」
私がそういうと
「由茉もそういうのわかるんだな。」
と湊が言った。
「…もう私先に下行ってる!」
私は鞄をもって下へ降りた。