続・生きる。



そして夕方ー



「そろそろいくか。」


「うん!」


湊の声でみんなが立ち上がる。


「お祭り初めて~!」


「あ、そうなの?花火は?」


「花火は小さい頃も見たし、去年も見たよ。」


「そっか、お祭り楽しもうね!」


哉斗はいつも通り元気だ。


「俺も男同士で祭りって初めて。」


「ちょっと颯、女の子もいますけど。ここに。」


「由茉は女の子扱いしてない。」


「それどういう意味。」


「そのまんまの意味。」


「颯の照れ隠しだよ、由茉ちゃん!

他の女の子とは違うってこと!」


哉斗が言ってくれた。


「なんだ、それならそう言えばいいのに。

颯素直じゃないなぁ。」


「は?うるせーよ。」


颯はそっぽを向いてしまった。




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