続・生きる。
「でもさ、自分勝手…とか思わねーの?」
「え、湊たちのこと?」
「そう。文化祭のこと決めるときとか。
水嶋とか蒼井とかさ。」
「自分勝手か…そうかもね。
でも私も自分勝手だよ。
みんなのこと無視して勝手なことして
みんなを心配させたことだって
一度や二度じゃないし。
それに哉斗はわがまま言っても
反対意見ちゃんと言えば聞き入れてくれる。
押し付けたりしないよ。
純も颯も爽も、文句言いつつ
いろんなことやってくれるし。
湊なんてみんなのために自己犠牲するし。
ただ、みんなは信用できるかできないか
それだけで対応が全く違うだけ。
どうでもいい人のためには動かないよ。
クラスメイトのためになにかするほど
私もみんなもお人好しじゃない。それだけ。」
「ふーん…じゃあ三浦さんは信用してんだ。」
「してるよ。
みんながいるから今の私がいるから。
みんなが守ってくれるから
私は好き勝手できるんだしね。」
「へぇ…たとえばさ、今ここで
俺が三浦さんを襲っても
助けに来るかな。」
「は?」
「ねぇ、どう思う?」
そう言って私を壁に押し付けた。
「さぁ、来ないかもね。
今ここにいないから。
でもどんなに私が傷ついても
いつも救ってくれるのはみんなだから。」
私は強く高杉くんを見た。