続・生きる。
「なぁ…なにしてんの?」
「…秀…なにしてんの、ここで。」
「莉桜探しに。
それよりお前、由茉さんになにしてんだよ。」
「…2年、だろ?
お前こそ先輩に向かって使う言葉じゃねーな。」
「そんなの関係ねーよ。
…離せよ。」
秀は高杉くんを思いっきり睨むと
高杉くんは私を離した。
「秀、ありがとう。」
「いえ、俺はなにも。」
「高杉くん、私もう帰る。
日誌よろしくね。
秀、行こ。」
私は秀と教室を出た。
「ねぇ、今のこと湊たちには言わないで。」
「でも、またなにかあったら困ります。
今日は俺がたまたまきたからよかったけど…」
「大丈夫だから。
心配かけたくないし。」
「…なにかあったら言ってください。」
「ありがと。
ちなみに莉桜なら秀探しに行ったよ。
入れ違い。」
「え、なんだ。
じゃあ上行ってみます。」
「うん、バイバイ。」
私は資料室へ向かった。