続・生きる。


「お待たせ。」


「由茉ちゃん遅いよ!」


「ごめんごめん。行こ。」


私たちは学校を出て溜まり場へ向かった。


そこにはすでに秀の姿があった。


「あれ、秀早いね。

莉桜とすぐ会えた?」


「あ、さっきはありがとうございました。

あのあとすぐ会えました。」


「そっか、よかった。」


「なに、秀とあったの?」


湊が聞いてきた。


「あ、うん。

さっき莉桜探しに教室来たの。」


「ふーん。」


私たちは幹部室へ向かった。


「さっきから気になってたんだけどさ」


「ん?」


湊が私に向かって言ってきた。


「これ、どうした?」


私の手を上にあげた。


私の手首が赤くなっていたんだ。


気づかなかった。

さっき高杉くんに掴まれたとき?


「あ、えっと…なんでだろ。はは」


これじゃバレバレだ。


「秀じゃねーよな?

ってことは高杉か?」


…バレバレですね。


「あはは、事故みたいなもんだよ。

なんにもなかったんだけどね。」


私が笑って答えると


「爽、秀に聞いてこい。」


あぁ、バレバレですね。すべて。


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