続・生きる。
「そう言えば由美さんが言ってた
もう少しってどういう意味?」
「湊は年内に方を付けるみたいだよ。
準備が整えばだけど。」
「……だから最近一輝と晴輝の帰りが遅いのか。」
「二人とも遅いの?」
「うん。23時は過ぎるよ。」
「それまで由茉ちゃん一人?」
「うん。そうだよ?」
「それも危険だな。」
突然純が言った。
「でも家だよ?
ってか家バレてるのかな。」
「そこらへんは爽が詳しいけどね。」
「家はバレてない。」
突然湊が入ってきた。
「だからとりあえず大丈夫そうだ。
バレてたら一輝さんは由茉を一人にしない。
むしろ一輝さんの妹とばれないように
遅くまで帰らないようにしてるんだ。」
「湊、休憩?」
「あぁ、なんだか情報が飛び交ってて
今はなにも考えたくない気分。
年内は難しいかもな。」
「私コーヒーいれるね。」
「だめ。隣にいて。」
「ふふ、わかった。
ってか明後日からテストだね。」
テストが終われば冬休み。
2学期も終わりだ。
みんなでこうやってるのも
本当にあと少しなんだ。
「卒業したくないな。」
ずっとこのままいたい。
「卒業しても俺らは一緒だよ。」
湊が言った。
「そうだよ。
卒業したから会えなくなるわけじゃないよ。
俺らそんな薄っぺらい友達じゃないでしょ?」
哉斗…
「…そうだね。
卒業してもみんなで会おうね。」
「あぁ、みんなでここにも遊びに来よう。
……さてと、頑張ってやるかな。
由茉のために。」
そう言って湊は総長室へ戻った。
「じゃあ俺も。
頑張ってくっかな。」
「純は何してるの?」
「純はね、下のやつらを鍛えてるんだよ。」
「へー、純頑張ってね。」
「おう、じゃあまたあとでな。」
そう言って純も出ていった。