続・生きる。
それから数日後にテストは終わった。
今回は数学が教えてもらえなかったから
数学が85点と過去最低。
やっぱり私には颯が必要だということを
痛感したのだった。
そして放課後私たちは資料室にいる。
「もー颯がいなかったからだよー!」
「はぁ?俺のせいかよ。
学校で聞けよ。昼休みは一緒じゃねーか」
「だって昼休みは湊が隣にいろって言うし。」
「だったら諦めろ。それでも85点なら十分だろ。」
「…一輝は90以上って言うし…
これ見せれないよ!!」
「知らねーよ。」
「一輝怒ると怖いんだからね。」
「知ってるわ。」
「夕飯めっちゃ質素にするし。」
「…可愛いもんだろ。」
「晴輝も頭いいから
全然味方になってくれないし。
帰るの憂鬱。」
「まあいいじゃん。一輝さんもわかってくれるよ。」
爽が嘆く私を慰める。
「まぁなんとかなるか。
次こそは頼むよ、颯。」
「自分でやれよ。」
「自分でやってこの結果だよ!
大学生になっても颯に頼る。」
「は?むり。」
「湊、颯がひどい。」
「じゃ、ぶん殴っとくか。」
「湊、由茉を甘やかすな。」
颯が湊をかわしたのだった。
放課後こんなに話すのはかなり久しぶりだ。
「あー、楽しい。」
私がそういうと
「その点数は楽しくねーな。」
颯が現実に引き戻した。
そんな放課後だった。