続・生きる。
「…由茉ちゃん、なにかなこの点数。」
めっちゃ怒ってる!!
そう、家に帰って一輝にテストを見せたのだ。
「今回は颯が教えてくれなくて…
ずっと忙しそうで…
自分でやった結果です…、」
「俺か晴輝に聞けばいいだろ?
哉斗はずっといただろ。」
「数学嫌いだから颯じゃなきゃダメなんだもん。」
「颯に甘えるな。」
「…はーい。」
そんなに怒らなくたっていいじゃん。
85点なんて十分平均点越えてるじゃん。
一輝のばか。
「由茉、俺にはお前が考えてることがわかるぞ。」
「…ごめんなさい。」
「下と比べるな。上と比べろ。
湊は如月のことをあんなにやってんのに
いつも学年トップだろ。」
「…なにも言えません。」
「俺だって晴輝だってちゃんとやってきたんだ。
由茉ももっと頑張れ。」
…もう十分頑張ってるよ…
「口答えか。」
「…喋ってないじゃん!
思っただけだもん!」
「…一輝、そんくらいにしてやれ。
俺らと由茉は違うんだ。
それより腹へった。」
「晴輝~…。」
「別に由茉の味方をしたわけじゃない。
85なんかで満足すんなよ。」
「…はーい。」
結局晴輝も一緒か。
いいさ、別に。
「仕方ねーな、飯にするか。」
やっとお説教が終わった。疲れた。