続・生きる。


コンコン…


幹部室で哉斗とメニューや量など決めていると

ドアをノックする音が聞こえた。


「ん?珍しいね。」


「だね。ちょっと待ってて。」


哉斗がドアを開けた。


「すみません、由茉さんいますか?」


そこには和真がいた。


「ん?なに?」


「由茉さん、ツリー飾りましょう。」


「あ、うん!行く!哉斗は?」


「俺こっち決めてるから

由茉ちゃん行っておいで。」


哉斗は一人で料理の量など決めてくれるらしい。


「ありがと。じゃあちょっといってくるね。」


私は和真と下へ降りた。


「もうあれから1年か、あっという間だね。」


「ですね。由茉さん去年いきなりいなくなるから

みんなびっくりしましたよ。」


「あはは、今年こそは最後までいるよ。」


「今年はもう凛さん来ないだろうし

楽しんでくださいね。」


「うん!」


私は和真や大翔、秀や雄

そして今年入ってきた大地や樹たちと

大きなツリーを飾り付けた。



「クリスマスかぁ、1年なんてすぐだね。」


「今年も終わりですね。」


私がポツリというと秀が答えた。


「ね、もうすぐで湊と付き合って1年か。

来年は初日の出も見に行けないのかな…」


もうすぐ如月も引退だから

たくさん思い出作りたいのにな…


「由茉さん、湊さんと二人で行くのはどうですか?

俺らここにいますし。」


「んー…湊いいって言うかな。

みんなもいきたいのに自分だけって

そういうの躊躇するかも。

でも聞いてみよっかな。」


しばらくして飾り付けも終わり

あとは点灯するだけ。


「由茉さん、点灯するとこ見るか

湊さんと哉斗さんに聞いてきてもらえますか?

爽さん、純さん、颯さんはここにいるので。」


「うん、わかった。」


私は秀の元から離れ、上へ上がった。
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