続・生きる。


「哉斗、ツリー点灯するって。

見に行く?」


「うん!行くよ。」


「じゃあ先降りてて?

湊に聞いてくる。」


私は幹部室を出て総長室に向かった。


コンコン…

「誰?」


「私、由茉。」


「開いてるから入って。」


私はドアを開けた。


「由茉、来て。」


「ん。


あのね、ツリー点灯するって。

湊も見る?」


「由茉が見るなら行く。」


「じゃあ行こ。」


湊は立ち上がり私を抱き締めた。


「由茉、年内に方付けるから。

でも向こうも動いてくるかも。

気を付けろよ。」


「うん。ずっとここにいるもん。」


「もしあいつらがここにきたら

由茉はこの部屋に入って鍵閉めてろ。

ここの部屋が一番丈夫だから。

俺が声をかけるまで外へ出るなよ?」


「…うん。」


「大丈夫、俺ら勝つから。」


「うん、信じてる。」


怖いけど、湊たちがいるもん。

大丈夫だよ。


「あ、そうだ。

ねぇ、初日の出見に行ける?」


「あぁ、年内に片付けるから。

来年もみんなで行こうな。」


「うん!約束ね。」


私たちは新たな約束を交わし、

下へと降りた。


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