続・生きる。
授業が終わると私は颯に話しかけた。
「颯、ここわかんない。」
さっきの授業は数学だったのだ。
「えー、今ー?
女の子と話せないじゃーん。」
「颯、私も女の子なんだけど。」
「湊の女じゃ意味なし。」
「くだらないこといってないで。教えて。」
「はいはい、どこ。」
「ここ。」
颯は文句言いつついつも教えてくれる。
「ー…わかった?」
「うん!ありがと!
ちなみにここも。」
「まだあんのかよ!」
「ここで最後!」
「はいはい。」
そんなこんなで休み時間終了。
「由茉のせいで女の子と話せなかったじゃん。」
「だから、私も女の子でしょ。
颯って私のこと女だと思ってないでしょ。」
「うん、そーかも。」
私は颯のきれいにセットされた髪の毛を
ぐちゃぐちゃにしてやった。
「ちょ!なにしてんだよ!」
「だって颯がむかつくんだもん。」
「もう数学教えてやんないぞ。」
「えーそれは困る。」
「ったく…」
そう言いながら髪の毛を直してる颯を
私は笑いながら見ていた。