続・生きる。
それから私たちは幹部室へ戻ってからも
ずっと話をしていた。
そして翌日ー
玄関を開けたら湊がいた。
「おはよ、由茉。」
「おはよ!湊久しぶりだ~。」
「ほら、いくぞ?」
私にヘルメットをかぶせ、
私は後ろに乗った。
私は休み時間になる度、湊の元へ行った。
「哉斗席いい?」
私は毎回哉斗の席を借りた。
湊から来るのは嫌みたいだったから
なら私から近づくことにした。
簡単なことだったね。
「ねぇ、橘くん。
たまには由茉貸してよ。」
莉桜がそんなことを言いに来た。
「むり。こいつ俺の。」
「あたしの。」
なんて言い合いをしだした。
「莉桜も一緒に話そ!」
このままではらちが明かない。
「荻山は秀のとこいってろ。」
「秀は学年が違うから無理でしょ?」
二人がそんな言い合いをしてるから
結局私は爽たちと話していた。
「湊にここまで言い返す女
初めて見たな。」
そういうのは純。
「結局仲良しなんじゃねーの。」
というのは颯。
…休み時間終わっちゃうけど…
二人とも私と話したかったんじゃないの?
私はそんなことを考えてたら
チャイムがなったので結局席に戻った。
「残念だったね?」
爽が話しかけてきた。
「うん。なんにも話せなかったよ。」
「由茉も大変だね。」
そんな会話をしてたら授業が始まった。