続・生きる。




そして待ちに待った体育祭ー


私の出る100走は最初なので

あっという間に終わった。

私は2位という微妙な順位。


そのあと200走が終わり、次は障害物競争。

ネットをくぐったり、高い壁を乗り越えたり

たくさんのタイヤ引っ張ったり。

私たちのクラスの目の前には

勉強系で問題を解くのがある。

哉斗にはどれも余裕そう。


生徒席はテントがあり、シートが敷いてあって

どこに座ってもいいらしいので

私たちはテントの一番前に座った。

私の左には莉桜、右には湊、

湊の向こうには爽

後ろには颯と純がいた。


「あ、次哉斗だよ。」


爽がそんな風に言った。


「ほんとだ。

哉斗~!がんばれー!」


私がそう言うと手を振る哉斗。


「哉斗なら余裕だろ。」


そんなことをいうのは湊。


「問題のところでめんどくさいやつだったり

哉斗の苦手なものじゃなければいいけど。」


と爽が言う。


そんなことを言ってたら哉斗がスタートした。

哉斗はどれも楽々で一番で

勉強問題のとこに来た。

哉斗は問題を箱から取ると


「うわ!めんどくせー!」


と言い出した。そしてこちらにきた。


「由茉ちゃん!これ!」


紙を見るとそこには


『訳して日本語で答えなさい。

相談は可、英語教師は不可。』


と書かれており、その下には長文英語。

私はすぐに書いてあることを読んだ。


「大化の改新だね。」


書いてあることは大化の改新についての

基礎だったから英語さえ訳せばすぐだった。


「さんきゅ!」


そう言って哉斗は答えを言って通過し、

最後の壁を乗り越えて1位でゴールした。


< 78 / 953 >

この作品をシェア

pagetop