続・生きる。
そして哉斗が帰ってきた。
「由茉ちゃん、さっきありがとね!
あんなの訳してたらビリだったよ~」
「はは、近くにいてよかったよ。」
英語の教師が可だったとしても
哉斗は私のところにきただろう。
私が目の前にいたから。
「由茉ちゃん答え出すの早すぎてビビった。」
「そりゃ英語ならね。」
そんなのみんなからしたら
日本語で書かれた問題と一緒。
私は普通に読めて当然なのだ。
「あれは英語だけできてもだめだしな。」
そう言ったのは湊。
「私がわからなかったら私は読んでたよ。
そしたら誰かわかるでしょ?
私が読めば哉斗もわかっただろうし。
みんないるから結果は一緒だよ。」
ここにいるみんなは頭がいいから。