続・生きる。



そして、他の競技も行われ、

午前最後はクラス対抗リレー。


「颯、爽頑張ってね!」


「「おう。」」


そう言って二人は行った。


「あの二人いたら余裕だな。」


そういったのは純。

スタートは颯、アンカーは爽だ。

リレーはすぐに始まり、最後三年の番だ。

8クラスあるため、2回に分かれてやる。


「颯~!頑張って~!」


私が応援をして、しばらくして始まった。

うちはC組だから1回目。

パーン!とピストルの音と同時に走り出す。

颯は先頭に出て2位との差を広げた。


「すご…はやーい…」


周りからも


「颯くーん!」


なんて黄色い声援がとんだ。

颯は次の人にバトンを渡した。


「爽はもっとはえーよ。」


そう言ったのは湊。

気づけばあっという間に次はアンカーだ。

颯が広げた差はもうなくなっていて、

2位のA組と接戦だった。

アンカーは1周、200m走る。

なんとか1位のまま爽にバトンが渡った。

がんばれ…!と私の応援は必要なかったみたいで

爽はすぐにA組と差を開き、華麗にゴールした。


「な?余裕だったろ。」


純はそう言った。


「すごい…爽ってあんな速いんだね…」


「由茉ちゃん、湊は爽より速いよ?」


私の言葉に哉斗が反応した。


「そうなの?」


私が湊に聞く。


「あぁ、まあ楽しみにしとけ。」


にやりとそう言った湊。


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