続・生きる。



借りるものはメガネやハンカチなど

スタンダードなものから

靴紐なんて物もあり、靴から取りながら

走っている人もいた。

好きな人っていうのもあったり、

担任なんてのもあったり。

周りの人も結構忙しい。


そしていよいよ湊の番。

何が出るのかちょっと楽しみ。


そして湊の番。

湊は一番に紙の入った箱のところまできて

借り物がかかれている紙を引いた。


それを見た湊は私のところへ来た。


「由茉、来い。」


「え、私!?」


わけがわからないが

私は立って湊のところへ行った。


「お、今年も好きな人だったか?」


なんていってる純の声が聞こえた。

そして私たちはゴールし、係員に紙を渡し、

お題を読み上げる。


「3年C組橘湊くんの

お題は『小さな人』です!」


小さな人…


「は!?私!?小さくないし!!」


「どー見てもチビだろ。」


「他にもっと小さい人いたし!」


「係員がOKしたんだからチビだろ。」


「え、OKなの!?

チビじゃないじゃん!」


私は拗ねてテントへ戻った。


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