続・生きる。



そして夜


俺はあのあとすぐ一輝さんに連絡をして

今は母さんと愛希と家で待っている。


「ただいま。」


父さんが先に帰ってきた。



「おかえりなさい。

今日ね、一輝が来るよ。」



「一輝さん?なんで?」



「結月が聞きたいことがあるんだってさ。」



「聞きたいこと?」


そう言って俺に目線を移した。


「俺の族の昔のこと。」



「暴走族か。」



父さんと母さんは俺が如月に入ると言った時

全く反対をしなかった。


俺は橘グループの跡取りなわけだし

絶対反対されると思ったのに。


それどころか、総長になったとき

二人とも喜ぶ始末。


予想外の反応にただただ驚く。



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