続・生きる。

「由茉、お前他人のためなら強く言えるのに

自分のことは守らねーの?」

純が来てくれた。

「…言いたい人には言わせとく。

別にいいよ。」

いちいち否定してたらきりがない。

もういいんだ。

みんなと一緒にいたらよく思われない。

それはもうわかったことだから。

それでもみんなとは一緒にいたいから。

「由茉、来い。」

湊は立ち上がって私を呼んだ。

私が近づくと手を握って歩き出した。

そして純もついてきた。

資料室につくと、周りには人だかりが…

「どけ。」

湊が言うとみんなどいた。

湊は私があげたキーケースから1つの鍵をだし

資料室の鍵を開けた。


…鍵なんてあったんだね…


その間も私は周りの人から

好き勝手言われていた。


そろそろ辛いんですけど…


そして湊はドアを開けた。


中には颯、哉斗、爽がいた。


湊は私を中に入れた。


「あのさ、あいつのこと何しってんの?」


湊はみんなにいってくれた。


「俺が付き合ってたら悪いわけ?

お前らに関係ねーだろ?」


「由茉ちゃんのこと傷つけたら

俺ら許さないよ?」

哉斗が可愛く言った。


「人のこと悪く言ってるから

みーんなブスだよ?」

にっこり笑顔で言うのは颯。


「あいつ、すげー弱いんだよ。

好き勝手いってんじゃねーよ。」

顔を歪ませて言う純。


「俺らの姫だとわかっていってんなら…

女でも容赦ないから。」

鋭い目付きで言ったの爽。


「つーわけだから。

ここにも来んな。迷惑。」



湊はそういうとドアを閉め、鍵も締めた。


「…みんな、ありがとう。」


嬉しかった。みんなが庇ってくれて。


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