続・生きる。


「ところで3人はいつからいたの?」

「俺と哉斗はすぐ避難した。

颯は3時間目くらいかな。」


「颯も辛かったの?」


「あー面倒になった。

俺も作ってるとこあるからな。

女の子は好きだけど吐き出せないし。

こんな口調で話せないしな。」


「颯も大変なんだね。」


「おう。だからお前は特別。

女なのに冷たくするの由茉だけだしな。」


「そういえば初対面は優しかったね。」


「純と湊はよく耐えたね?」


哉斗が聞いた。


「俺らまで消えたら誰が由茉守るんだよ。」


純が言った。


「え…私のため?」


「じゃなきゃ湊なんて一番に逃げてる。」


「湊?」


「…俺はお前の彼氏だしな。」


「ふふ、ありがと。」


湊がそんなこと考えてたなんて

思いもしなかったから嬉しかった。

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